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トマスの懐疑 参考図版 [キリスト教図像学]

ストメル、マティアス 聖トマスの懐疑 1630-1640年 プラド美術館

1600年頃、ユトレヒト近郊生まれ。1652年頃、シチリアまたは北イタリアで没。ユトレヒトのカラヴァッジェスキ、リベーラ等の影響を受ける。

 

カラヴァッジオ トマスの懐疑 1601-02年 ポツダム、サンスーシ蔵


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「トマスの懐疑」の図像-分類- [キリスト教図像学]

西方タイプ・・・左右非相称の構図が多い

東方タイプ・・・左右相称の構図が多い

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タイプA・・・キリストの傷を見て、トマスが信仰告白をしている場面を描く。閉じた扉はキリストの神性を表し、聖書の「戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち」という部分を視覚化したもの。復活したキリストが現実の肉体を伴って現れるため、キリストの神性を表すために鍵をかけた扉が描かれる。

ラヴェンナ サンタポリナーレ・ヌオーヴォ聖堂 5世紀末 (493-496) /519年

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タイプB・・・キリストは左手を上げ(またはオランスのポーズ)、トマスは自分の意志で指を差し入れている。4世紀にはキリストが右手を挙げている作品もあったが、アウグスティヌスによって脇腹の傷が「善」の側である右脇腹(むかって左)であるべきだと論じられて以来、「右脇腹」の傷、キリストが右手を挙げるポーズが主となる。

ミラノの石棺 浮き彫り 4世紀第二四半世紀

北イタリア制作の象牙版 420-430年

コデックス・エグベルティ 

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タイプC・・・キリストは右手でトマスの腕をつかみ、その指を傷口に入れさせている。初期にはシリア・パレスティナに作例が見られ、その後はコプト13番を除いてはほとんど用いられなかった。ビザンティンでは左右相称の構図をとりながら、タイプBの図像へと移行。その逆に、中世後期のライン河流域において、タイプCの作例が散見されるようになる。

モンツァの聖地記念香油瓶 6世紀初頭 モンツァ 書物=学識を表すアトリビュート

ストラスブール 聖トマス教会 テュンパヌムの彫刻 1230年

 


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「トマスの懐疑」の図像-典拠- [キリスト教図像学]

ヨハネによる福音書第20章24-31

十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、「あなたがたに平和があるように」と言われた。それから、トマスに言われた。「あなたの指をここに当てて、わたしの手を見なさい。また、あなたの手を伸ばし、わたしのわき腹に入れなさい。信じない者ではなく、信じる者になりなさい。」トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。イエスはトマスに言われた。「わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。」


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