So-net無料ブログ作成
検索選択

『ハインリッヒ二世の典礼書』 [ロマネスク美術]

《キリストの墓を訪れる聖女たち》 『ハインリッヒ二世の典礼書』 ミュンヘン国立図書館蔵 1002-1014年

クラウトハイマーは、中世建築の造形原理を考える際、「キリストの墓を訪れる聖女たち」の場面に表された建築モチーフを子細に検討した。この場面には、しばしば聖墳墓教会のアナスタシス・ロトンダが表されている。例えば、『ハインリッヒ二世の典礼書』の場合、最下層では「キリストの墓」の下部が描かれ、その上の層には四つの窓を取り囲む円柱列、すなわち「環状ギャラリー」が配されている。その上の四つの窓は「クリアストーリー」であり、ここまでがアナスタシス・ロトンダの内観である。その上では、突如として内観から外観へと替わり、環状ギャラリーの外観と九つの窓によって表されるクリアストーリーの外観が積み重ねられている。さらにその上には「ドーム」が描かれ、ここまでがロトンダの外観である。だが、ドームの上では再び内観となり、「キリストの墓」の上部が描かれている。

 


nice!(0) 

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。